弊社では、フェリカカードの販売から、カード発行(フォーマットの作成を含む)、カード印刷などを提供させて頂いております。
お客様のご要望に合わせた機能を実現できるように、エリアやサービスなどのメモリ構造、ブロックなどのデータ構造、セキュリティの設定についてフォーマット表を作成し、これに基づき1次フォーマットから2次エンコードまで提供させて頂いております。お客様のシステム運用上、システムコードが必要であれば申請も行わせて頂いております。
ナンバリングなどの印字に使用する直接転写印刷や社員証など小ロットのカラー印刷に使用する再転写印刷、その他オフセット印刷やインクジェット印刷なども提供させて頂いております。
FeliCaとは、ソニー株式会社が開発したISO/IEC 18092に準拠した非接触ICの通信技術です。カード内には電池やバッテリーを必要とせず、必要な電力はリーダー側で供給しカード側で発電する仕組みになっています。
フェリカカードの特徴は、4Kバイト(ユーザ使用領域2,464バイト)の大きなメモリ容量とハイセキュアな構造による高いセキュリティ性、また高速なデータ送受信が可能であることです。
すでにFeliCaの仕組みを用いた交通系のSuiCaやEdyカード、携帯電話に搭載されたお財布携帯とともに身近な存在となり一般的に広く普及しており、また社員証や入退出管理、勤怠管理などにも利用されています。
フェリカカードのエリアは2種類あり、ひとつはパブリックエリアでフェリカネットワークスが運営・管理する領域です。もう一つはプライベートエリアで、カード発行者が自由に使える領域です。また、エンコード自体にも「1次フォーマット」と「2次エンコード」の2種類あります。
1次フォーマットとは、チップ内部のメモリを分割してエリアやサービスと呼ばれる領域を作成することです。この際には、システムコードと呼ばれるソニー株式会社が管理発行する管理番号が必要になります。1次フォーマットを簡単に表現するとすれば、ウィンドウズのフォルダやファイルを作成するのと似ています。
2次エンコードは、1次フォーマットで作成したサービス内にあるユーザーブロックにデータを書き込むことです。
IDmは、FeliCaカード製造時にICチップに記録され書き換えができない固有のID番号です。IDmは8byteの数字で、個体識別を目的としてソニーが製造するICチップに書き込まれ同じ番号が流通しないようにソニー株式会社が管理をおこなっています。書き換えは不可能であり、比較的容易に利用できることからこのID番号を使用したシステムが広く普及しています。
システムコードとは、ソニー株式会社がフェリカカードの使用されているシステムを管理するために発行する認識コードのことです。システムコードの取得方法は、直接ソニー株式会社に申請書を提出するか、カード供給業者やシステム開発会社から申請をすることも可能です。
フェリカライトはフェリカの姉妹品として開発されたチップで、FeliCaとの互換性を維持しており各カードが持つ固有の番号IDmはFeliCaと同じ体系を使っています。
セキュリティー機能を簡易化し、ファイルシステムを最適化することにより価格を抑えた商品で、ユーザメモリは224バイト14ブロック(各ブロック16バイト)で構成されています。
会員証、ポイントカード、回数券などコスト重視の商品への組み込みに適していますが、IDmを利用した社員証や入退出管理などの認証カードとしても採用されています。
非接触 ICカード |
全般 | メモリ | セキュリティ | |||||||
通信 周波数 |
通信 距離 |
規格 | データ 容量 |
書込 回数 |
データ 保持期間 |
構造 | シリアル | アクセスキー | ||
Felica | Felica Standard |
13.56MHz | 近接 | ISO18092 | 6400バイト | 100億回 | 10年 | 自由設定 | 8バイト | あり |
Felica Lite |
13.56MHz | 近接 | ISO18092 | 256バイト | 100億回 | 10年 | 16バイト× 16ブロック |
8バイト | なし |